故あって圏央道、特に八王子~青梅~鶴ヶ島間を通ることが多いのだが、2019年の段階でだいぶん常軌を逸した世紀末状態であることを書き残しておきたくて、このエントリーを書いている。
◆圏央道(C4)とは?圏央道(首都圏中央連絡自動車道)
首都圏には星の数ほどの車が出入りするわけだが、高速道に至ってはC1(首都高速環状線)、C2(中央環状線)、C3(東京外郭環状道路)と、実に三重にわたる環状道路が建設済み、または建設中であり、C4と呼ばれる圏央道(首都圏中央連絡自動車道)はそのさらに外側を取り囲み、パスしていく、太陽系でいう天王星くらいの位置にある、「東日本←→中日本を通過するが、首都圏の混雑はごめんだ」という長距離ドライバーにとっては比較的便利なはずの自動車専用道路である。
(なんのキャンペーンか知らないが、C2、C3、C4をあわせて3環状とか括っているらしい。C1は・・・?都区外の田舎道路三兄弟ということ?)
↑のURLを覗いていただくと判るが、内側から、C2=山の手の直近をかすめて回る、明らかにすし詰め状態のC1の補助を目的としてそうな道路、C3=人気ベッドタウンを中心に比較的栄えているエリアを囲む道路、C4=人口密度低そうな僻地・田舎を、混雑エリアを回避して突っ切る道路 というように明確に位置づけが違うことが一目で判る。もちろん、関東以西←→東北の通過をする際、最も混雑に巻き込まれずに通過ができるのは、理屈の上ではC4を選択したときであろう。
しかし、である。
◆圏央道の何がヤバいのか2019年02月現在、全部の区画とは言わないが、これまで圏央道(C4)のそれなりの区画を走ってきた経験上、必ずしもこの道路が通過に便利かつ安全かというと、必ずしもそうとは言い切れない側面がある。否、側面じゃなくて、最早看過できないレベルでモラルの低さが際立っており、関東圏外のドライバー各位にオススメ出来る道路ではなくなっているのではないか、と思える節があるので、その点を現段階の問題として書いておきたいと思う。
ざっと思い付くだけで、これだけのヤバいポイント(YP)がある。
(YP-01)清々しいほどに露骨な煽り運転(YP-02)ほとんどなだらかなコーナーとストレートのはずなのに多発する事故たち(YP-03)走行車線でゆっくり走っても油断ならない世紀末ヒャッハーサーキット(YP-04)八王子JCT、海老名JCTの構造上の問題(YP-05)対面通行区間が残っていること順を追って書いてみたい。
(YP-01)清々しいほどに露骨な煽り運転 巷で話題のアレである。
20歳児、30歳児、40歳児・・・50、60、70歳児がやらかすアレである。どうみても1、2メートル近辺まで超接近し、ハイビームをわざと照射して、頭のてっぺんから爪の先まで「どけ」を体現している子供たちのことである。田舎モンなのに見栄を張ってドイツ御三家のしょっぱいグレードに乗る奴ら、ホンダというだけで神にでも選ばれたつもりでいる低IQのいわゆるDQN達、車高の高さから傲慢さが芽生えてしまった哀れなミニバン共、高速じゃただのモーターという重しを積んだだけの役立たずハイブリッドが、貧弱なパワーのアトキンソンサイクルエンジンを必死にぶん回して突っ込んでくる、仕事の車だからと無茶苦茶なアクセルベタ踏みでハイエースが一般車を蹴散らす・・・等々。
まだ、GT-RやランサーエボリューションやWRX、ポルシェ911、BMW M4とかが煽り倒して追い越していくのは判る。彼らは純然たる高性能車で、ベースの速度域が一般車と全然異なるからだ。しかしせいぜい現実の最高速度が140km/hにも満たないゴミも良いところの自動車たち(種類が多すぎるので列挙は省く)が、己の車の限界付近まで動力を回し、追い越し車線にいる車を煽り倒し、大して意味のない距離を先に進もうとするのは何故だろう・・・先が詰まっているから速度が落ちているというのに。自分には理解ができない、できないが、現実としてそうした車は後を絶たない。特に圏央道にはそうした児戯としか思えない行為が横行している。
圏央道(C4)をよく通るかたは、幾度となくそのシーンをご覧になってきているはずだ。
先日の痛ましい東名高速の事故(石橋和歩被告の起こしたアレだ)あたりから一気に、「子供」の起こす煽り運転とそれが引き起こすリスクについて広く認識されるようになった。だから、ドラレコも急速に普及しているんだろうし、今後は当たり前のように走行シーンを録画され、いざというときに煽り運転をする側が苦汁をなめることになっていくのだろうと思う。現段階の圏央道ではそんなことお構いなしにダーティに煽り倒す低IQのドライバーが多発している。残念ながら、時間帯や曜日、車種を問わず。場合によっては、90km/hを超えて速度が出ないはずの大型トラックが、何をチートしているんだか120km/hくらいで突進してくることすらある。信じがたい光景かも知れないが、圏央道(C4)を通過するときは頭の中の警戒レベルを上げて臨んでいただきたい。
(YP-02)ほとんどなだらかなコーナーとストレートのはずなのに多発する事故たち →圏央道(C4)の多くはなだらかなコーナー、または若干アップダウンはあるがストレートが主体で、走りやすい、はずである。なのに、JARTICの交通情報を眺めていると判るが、特に鶴ヶ島~青梅~八王子の区画では上り下りともに事故が多発する。この間も、オデッセイだろうか、そう簡単に潰れなさそうな大型車がいとも簡単にティッシュペーパーのようにくしゃくしゃにされ、ドライバーが亡くなってしまわれた。どうしてこんな凄惨な事故が起きてしまうのか、また、起こしてしまうのか。それはYP-01でも述べているがまずここを常用しているドライバーたちのモラルの低さが何よりも悪い。と自分は思う。本当に無茶苦茶な煽り方をし、左車線抜き当たり前、場合によってはニアしてまで車間に割り込むあの世紀末っぷり。色々なご意見があるとは思うが、個人的には傍若無人なバカタレ共が起こしている自業自得に思えてならない。
むろん、事故は「起こす側」と「起こされる側」があり、なんの問題もない善良なドライバーが巻き込まれて亡くなられる、ということだってありえる。がそんなことは許されないのである。いっときの身勝手なドライブで他人を巻き込むヤツは、死ねでは済まされない。一族郎党滅ぼすべきである。
(YP-03)走行車線でゆっくり走っても油断ならない世紀末ヒャッハーサーキット →先日経験した個人的なエピソードを書こう。
あきる野~日の出のあたりだったろうか、走行車線を80km/h弱でゆっくり安全運転していた。当然、これだけ書き立てるくらい圏央道に辟易している身だからだ。自分の右側には85km/hくらいで追い越しにかかっている大型トラック、自分の運転するトゥインゴとの間隔は10mもなかったと思う。そこに左車線、つまりこちらの後ろから突進してくるハイエースがいた。信じ難いことにそのハイエース、こちらと追突する寸前の距離までにじり寄り、ギリギリ割り込むスペースを見出したか、トラックの前に躍り出て猛スピードで走り去って行った。
ああなるほど、こうやって圏央道は事故が多発してるんだ、と思うと同時に、そのクレイジーでファッキンなハイエースに対して怒り心頭に発したのは言うまでもない。
(YP-04)八王子JCT、海老名JCTの構造上の問題 →これについては、別エントリーで細かく指摘したいくらい色々思うところがあるのだが、ここでは八王子JCTについてだけ述べる。
八王子JCTは、中央道上り方面への合流を除き、ジャンクションに該当する部分がとにかく短すぎて、合流のために必要とされる判断の時間があまりに短く、シビアであることが問題だと指摘しておきたい。譲るにしても、追い抜くにしても、スーパーカーでもない限りは判断を下してからある程度の時間がかかる。その時間と比較して、ジャンクションから本線合流までの距離が短い。ゆえに、ヒヤリとさせられることが相対的に増えるのである。圏央道はそのレイアウト上、中央道、東名道、関越道と重要な自動車道との合流が多いのだが、事故の何割かはそれらとの合流地点、つまりジャンクションで起きている。もう少しどうにかならなかったのだろうか・・・。
(YP-05)対面通行区間が残っていること →さっさと開拓するんだ! なんのためにドライバーから高い高速料金をふんだくっていると思ってるんだコラ!! お前のことだぞNEXCO!!!
◆最後に決して、圏央道を通るなとは思わない。
帝都近辺の車混雑を回避しながら東西を通過出来るのは、大阪や名古屋ももっと真似をして欲しいと思うくらい便利なことだからだ。
しかし、圏央道のモラルの低さは際立っており、最早関東の恥部と呼んでも差し支えないほどに悪化の一途を辿っている。
この道路を通行する県外、都外のドライバー諸氏にはくれぐれも、事故らないよう、また、事故られないよう、前後左右に十分な警戒を欠かさず通行することを推奨したい。
いつだったか、BMW M3に乗った60代前後くらいのオジサンが、圏央道の路肩に車を止めて何をし始めるかと思いきや、立ち小便を堂々としていた・・・日本はまだ近代国家を名乗る資格はないのかも知れない。
※圏央道のPA/SAの少なさのせいとも言えるが、紳士ならば高速を降りてコンビニに駆け込むべきである。恥ずべき行為だ。
なお、BMWに恨みはない。そんな未開人の行為を見かけたのがそのM3乗りただ一人だったというだけである。