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【ゲーム】Summer Pocketsの生い立ちと樋上いたるさんの話

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【ゲーム】Summer Pocketsの生い立ちと樋上いたるさんの話

ないとは思うが、できることならばこんな一個人の勝手な想像みたいなエントリーが御本人の目に留まらないことを祈りながら、書く。
※本エントリーは、決してこの手のAVGに詳しくもマニアでもない、たまたまKey作品が好きになったゲーム好きが勝手に書いているだけのものである。合わない意見は星の数ほどあると思うが、こういう変わり者のファンもいるのだ、と寛大な心で許していただけたら幸いである。




◆本エントリーで述べたいこと

(1)Summer Pocketsが結局麻枝さんネタに依存して作られたこと
(2)樋上いたるさんのこと



(1)Summer Pocketsが結局麻枝さんネタに依存して作られたこと

最初、自分は勘違いをしていて、
「昨年出たSummer Pocketsの原案は麻枝さんだったかもしれないが、骨格自体は後続のライター陣が作り上げた」
と考えていた。が実際は何ということはなく、企画の段階でふんづまり、結局麻枝さんが基本設定とオチだけ書いたネタを持ち込んだところ、やっぱりこれだ!となったそうで・・・。御本人は重い病にかかって大変だろうけれど、相も変わらず、“だーまえさん”に頼りきりのKeyのままだったようで。こんなことを書くと今を頑張っている開発者に失礼ではあるのだけれど、平たく言って結局は、Summer Pocketsは数ある麻枝さんの持ちネタの一つがベースになっているだけで、後継者が継承した訳ではない、というのが少々残念だった。
これが事実だとしたら、麻枝さんが倒れちゃったり退職しちゃったら、Keyの存在理由が失われたに等しい状況に陥るわけで、個人の才能に頼っている危うい状況なのではないか、と思ってしまう。
これならばまだ、”麻枝 准トリビュート”として各ライターが過去作品をベースに作りました!と言われたほうがマシだった。急にこのブランドの将来が不安に思えてきてしまった。(ものすごく勝手な物言いなのだけど)



(2)樋上いたるさんのこと


賛否両論と言えば良いのか、癖が強いと言えば良いのか、割と人を選ぶテイストの原画をお描きになる樋上いたるさん(AIRからリトバス、Rewriteの原画を担当されていた)が2016年に既に退職されていたことを最近知って、衝撃を受けた。いたるさんは麻枝さん等と同時期にKeyブランドの立ち上げに携われたかたで、確かKeyというブランドを立ち上げることをVisual Art'sの社長さんに掛け合った人物だと聞いている。つまるところ、いたるさんが居なければ麻枝さんがAIRを出すことも、それ以降の有名作品を作り上げることもなかったことになる。古くからのKeyファンにとってはAIR、CLANNADこそがKeyだとお考えかと思うが、いたるさんはその全盛期を原画担当として支えておいでだったかたでもある。そんな重要なかたが、特に表立って祝福されることもなく、寂しくVisual Art'sを退職されていた・・・知らなかった自分も大概、不甲斐ないが、Summer Pocketsが発表された際、新しい原画の人の絵を見て

「うぇぇ・・これじゃそのへんのギャルゲーと変わんねえじゃん、いたる&Na-Gaコンビで良かったんじゃねぇの?」

などと失礼な感想を抱いた(おかげで発売日には買わなかった)あと、ちょろっと調べたらこの情報にあたった、という流れで知ったんである。

退職された理由は御本人がわかりやすくインタビューで述べておいでだ。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw2404007
樋上:アニメというものに自分はすごい価値を持っているんですけど、自分が関わったのはゲーム原作があってのアニメ化なんですよ。オリジナルアニメというのを今までやったことがないんです。その後会社ではオリジナルアニメをやったんですけど、後から入ってきた原画の人が先にオリジナルでアニメデビューをしちゃったわけですよ。それがすごく悔しくって……。
「私の夢を、あの人が先に叶えてしまった」と思って……。でもそれは会社にいると、自分にはなかなか回ってこない仕事なんですよね。目指しているのは、オリジナルで、アニメのためのキャラクターを作って、それが動くというのが自分にとってはすごい魅力的な仕事なんです。
オリジナルアニメ=Angel Beats!とCharlotte で、後から入ったNa-Gaさんに原画担当をとられたのが堪えたのは明らかで、これについては誰も、かける声の見つからない事案だと思われた。
アニメが作られるプロセスでは、利益を最大化するためにいろいろと企画者が考える訳で、その過程で「より売れるにはどの絵が良いか」というのも当然、議論されたんだと思う。その時にきっと、より一般受けすると判断されたNa-Gaさんの絵が選ばれたのだろう。つまるところ、誰のせいでもない。いたるさんの絵はあくが強く、(少なくとも当時は)一般受けするとは言い難かっただけに、こうなるのもやむなしだと思えるし、リトバスのアニメ版の絵を見る限り、Na-Ga絵と化した小毬さん、来ヶ谷さん、三枝さんを見るにつけ、こちらで良かったと思えるのも正直なところだった。(自分は)
 Angel Beats!のことで思うところでもあったのか、いたるさんが原案にまで関わったというRewriteでの原画は、それまでのいたるさんの絵とは少なくとも一線を画した、いたるさんなりにステップアップしたと思える絵ではあった。(Rewriteは発売日直後に買った)それでもアクの強さを感じざるを得なかったが、努力されていることは十分に伝わってきたし、Blu-Rayの売上的に失敗に終わったというアニメは十分に楽しめた。少なくとも、明らかに制作側の予習不足で魅力半減状態だったリトバスのアニメよりかは、キャラクターの絵も含めてよくできたアニメだったように思う。

Rewriteの続編でも出るのかな~、と思ってはや何年か経ち、Charlotteが発表され、放映された(これは個人的にはそこまでのめりこまなかった)あと、Keyの話はさっぱり聞かなくなってしまった。自分は日常的にギャルゲーを遊ぶ人間ではなく、単にKeyの作る話を楽しみたいだけの人間だ。もとより情報は全然追いかけない口である。久しぶりにSummer Pocketsの発表があってから、フーンそうなんだ、と思っていたら・・・気がついたらもう、Key全盛期のオリジナルの担当さんは殆どいらっしゃらなくなっていた。それでも、ブランド創立時メンバーの麻枝さんといたるさんは残り続けるのだと想像していた。それゆえ、いたるさんが抜けてしまうことに衝撃を受けたんである。


ありとあらゆる失礼な文句が許されるのであれば、自分であればこう言うと思う。

まず、退職を許してしまったVisual Art'sに「あんたらバカだろう」と。
いたるさんを下手だの時代遅れだのと笑うくせに、自分じゃ へのへのもへじ 程度の絵すらも描けない能無しのクソオタクどもには「その減らず口を閉じてマスでもかいてろ、クズ共」と。

あれほどの実績・・・もとが18禁ゲーム会社の作品がアニメ化しお茶の間に進出、ヒットまでしたという実績・・・の一角を占めたデザイン担当を放り出してしまうのは、会社がその人物の業績を正当に評価していない証だ。むろん、オリジナルアニメ云々の話は仕方ない面もあったと思えるが、それだけの理由で人は不安を承知で会社を去ったりしない。同人活動などの自由を許しながら役員待遇で週3出勤、なんてことも本当はできたはずだ。だからこそ、退職を止められなかったことについては、Visual Art'sの重大な人材損失であると思わざるを得ない。
ファンならば理解されているだろうが、麻枝 准+Na-Ga=Key なんて安易な計算式は成立しない。これまでの作品の積み重ねを抜きに語れないことは会社側も重々承知していたはずである。たとえ・・・いたるさんが多少構ってちゃんなところがあって、Twitterで赤裸々に余計なことを喋ってしまうたちの人だったとしても、それはKeyというブランドの重要なパーツだったはずである。

正直に言えば、自分はそれほどいたるさんの絵のファンではない。AIR、CLANNADも、ずいぶん心の目フィルターで見ないとつらい絵が散見される。がそれは15年も20年も前の絵だから当たり前だ! あの頃に出ていたギャルゲーは皆、いたるさんの絵より美しくポップで受け入れやすい絵だったとでも言うのか? バカを言うな、見るに堪えない気持ち悪い絵はたくさんあったではないか。あたかもいたるさんの絵だけ古いだのダメだの言うのは詭弁であると言うほかない。
何ということはない、当時はああいう絵が普通だったのだ。オタク共の頭が腐ったのでなければ、覚えているはずだ。忘れたとは言わせない。

と同時に、近年、特にここ数年でいたるさんが描かれている絵がもっと前に見られたらな、と惜しく思う節もある。リトバスのときにこうだったら? Rewriteのときにこうだったら? あの骨格無視のお人形さんのような体型を脱してくれていたら? そう思わずにはいられなかった。



いろいろと言いたいことを書きなぐった。
むかっ腹にきた人には、申し訳なく思う。
が作品の担い手に失敬なコメントを、ばれないからとネットに残すことをもしあなたがしているのであれば、即刻やめて自身を磨く作業に戻っていただきたいと切に願う。
人の作ったものをおちょくったりバカにしたり、そういうのされて嫌な思いしたんじゃなかったのか?
オタクってそういう痛みが判る人々だと思っていた。
いたるさんにまつわる情報を漁っていて、そう思わざるを得なかった。


以上.
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