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【車】GJアテンザ+MRCCの長距離巡航能力

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【車】GJアテンザ+MRCCの長距離巡航能力

Dセグメントとしてもロングボディの3代目アテンザ(セダン)の、トルクフルで高速域の自在な加減速をモノにすることのできるSKYACTIV-D 2.2を搭載したXDモデルのロングツーリング適性については、これまで様々なWebページで語られてきたものと思う。
自分も2015年からGJアテンザのオーナーとな り、北は青森、南は九州南部まで走らせてきたが、この車の長距離ドライブの快適性については特筆すべきレベルにある、と感じている。むろん、もっとほかの車種も経験した上で語るべきなのは理解しているのだが、単純にDセグメントセダンとしてこの車を所有した際に、遠くにでかけたらどうなるか、についてはある程度エントリーに書けると思い、本エントリーを起こす。


▲デビューは2012年と既にマツダのラインナップでも古参だが、まだ色褪せていないと思っている・・・。




ロングツーリングといってもいろいろな移動スタイルがあるかと思うが、本エントリーでは「ロングツーリング」と以下のことを指すものとする。
  • 高速道路主体の自動車メインでの移動
  • ドライバーの途中交代はしない(一人である)ことを前提とする
  • 現実的に休憩なしで移動が可能な100km圏内は対象外
ロングツーリングするにあたっては当然、原則として明確な目的地がある訳だが、それをしようとする人には様々な思惑が存在する。少なくともドライバーが(できれば同乗者も)なるべく疲れないこと、安定性があり不愉快な揺れが少ないこと、人によっては広い空間があることも条件に挙げるかもしれないが、本エントリーでは「高速移動中に席を立つ行為」については違法行為=ナンセンスとして、特に取り上げない。高速では全員がシートベルトを着用し、おとなしく座っているべきである。

今回は、GJアテンザでロングツーリングをしたときの使用感を書いてみようと思う。




◆高速では常識の範囲内においてビタっと安定した走り
以前のエントリーにも書いたが、GJアテンザの高速安定性は、買ってよかったと心底思わせてくれる特筆すべきレベルにある。きっとEセグメント以上のハイパワーセダンも同様なのだろうが、メインモデルの価格帯が300万円台のDセグメントカーとしては上位に属するものだと考える。感覚としては、「100km/hでも下道を走っているように感じる」「グラつく、ふわふわするなどの不安定な挙動がない」「ステアリング操作で思った通りにコーナーを抜けられる」といったところであり、特にトルクに余裕のあるXDに乗っているときに油断をするとあっと言う間に法定速度を超過することがあるため、ある程度の自制心も必要となってくる。メカニカルな観点で考えれば、重たいディーゼルエンジンを前輪の車軸よりも前に配置するGJアテンザがわかりやすくフロントヘビーな特性を持っており、そのことが高速安定性に寄与しているんじゃないか、というのは想像がつく。それに加え、幅としてはトヨタのアルファードとほぼ同等の1840mm、全長はEセグメントセダンに迫る4865mm、ホイルベースは2830mmと、やはりスペックだけを見るとEセグメント級の大型セダンであり、高速域での高い安定性に寄与していることは明らかだと言える。GJアテンザの足回り、ボディ剛性、サイズでは、個人的な感覚では80~120km/hの法定速度域においてはこの絶大と言って差し支えない安定性が確保されていると感じた。それ以上の速度域でも概ねその傾向を示すが、路面状況によっては、鼻が重いアテンザXDでは多少突っ込みのGが強くなるかな、といったところ。サスペンションのスプリングをハイレートのものに交換するなど、よりスポーツ性を高めることでこのあたりは割合簡単に解消するとは思うが、そもそも120km/h以上を公道で披露してはいけないので、普段使いであればノーマル足で必要十分であると言えよう。

▲いかにも高速ツーリングを得意としそうな美しいロングボディを持つGJアテンザである・・・!


◆MRCCは若干慣れを要するが、理解の上で操縦すればとても快適
MRCC:Mazda Rader Cruise Controlとは、要するにマツダのレーダークルーズシステムの略称である。MT車は30km/h~115km/h、AT車は0km/h~から対応する前方車追従ができるミリ波レーダー+カメラセンサー連動システムで、後期型の仕様をちゃんと確認していないが恐らく中期と同様のBOSCH製を搭載しているのではないかと思う。第2次大戦でとうとうイギリスにレーダー技術の基礎となる電磁気学で及ばず、英海軍駆逐艦に搭載されたレーダーにより8割のU(ウー)ボートを沈められ、敗戦直前にミリ波レーダーを作り本土防衛に使用するのがやっとだったドイツが、今や広く普及する一般大衆車向けミリ波レーダーユニットを発売していることに深い感慨を覚える(イギリスは何処に行った?!)。要するにマツダのMRCCはそのドイツのレーダーユニットをベースにコントロールされている訳だが、使用感としてはまぁだいたい、日本国内で高速移動するのに不自由しない車間距離で、完全自動運転、お任せとはいかないまでも、道中のかなりの側面において、アクセル&ブレーキペダルから足を離しておくことを許容してくれる。このことによる疲労度の低減は言葉では表現しきれないほど重要であり、ロングツーリングには最早欠かせないファクターとして挙げられるだろう。「クルーズコントロールって言ったって、アレでしょ、速度保つだけでしょ。レーダーである必要あるの?」と思われるかもしれないが、大違いである。前方車に衝突するかもしれない、そういう不安の殆どを消し去ってくれるレーダークルーズコントロールは、ロングツーリングを快適にこなすための必携アイテムと言って過言ではない。もちろん、不意の渋滞や事故、通行止めにまでMRCCが対応してくれる訳ではないし、左右のレーンチェンジまで自動でこなしてくれる訳でもないためドライバーが前方不注意になって良い訳ではないが、気をつけなければいけない頻度と警戒レベルが大幅に緩和される、そのことこそがMRCCをはじめ、レーダークルーズコントロールの最大の価値であると言える。
注意点が無い訳ではない。MRCCで設定可能な最短の車間距離を高速で使用するのは高速が混雑している時だけにすることをお勧めする。距離としてはかなり近寄ることになり、アテンザの見た目の(ほどほどだとは思うが)迫力も併せ、この設定距離でのクルーズを煽りと判断するドライバーが結構な割合で出て来てしまうためだ。アテンザは紳士の乗り物であるべきである。設定距離は臨機応変に変えるようにしよう。個人的には車が詰まっているときは設定1、それ以外は2~3がお勧めだ。

▲素敵な速度でギューッと接近したら、それなりには威圧感を感じてしまうかもしれない。


◆MTは渋滞には弱い
AT車は0km/hでも条件付き?とは言えMRCCが効くし、クラッチを踏む必要がないため渋滞には概ね強いのだと思うが、これがMTだと渋滞には弱くなる。一応、MRCCはMTでのギアチェンジ後も継続する(よくぞ対応してくれたと思う・・・)が、MTでは25km/h以下で作動が停止するMRCCを再度有効にしてやる操作が必要だし、何より発進時の緊張感・・・主には、トルクが高いため雑にクラッチをつなぐと前にかっ飛んでいきかねないSKYACTIV-Dの動きに対して・・・が続くというのは気持ちの良いものではない。AT車というのは今も昔も、MT車の都合でなんか動いちゃくれない。にじり寄り、停まり、またのっそり走り出す。そんな走りにMT車が合わせていたらドライバーなんてすぐ参ってしまう。かといって、激しく混雑する連休シーズンでの移動中は、あんまり呑気に車間を空けていると横から車に割り込まれてしまう。それは愉快とは言えない状況である。一応念の為、GJアテンザのMT仕様車のクラッチは、パワー&トルクを考えたら軽いほうである。それでもやはり、1回ずつクラッチを切り、ギアチェンジを行い発進と停止を繰り返すことはお勧めできない。途中で眠くなってしまう可能性があるし、何よりもロングツーリングで必要なドライバーの体力を激しく削ってしまうからだ。MT仕様のアテンザであれば、可能ならば事故渋滞はルートを変更する等して極力回避し、せめて自然渋滞を低速でしのぐ程度に抑えておきたいところだ。


◆一人移動の個人的な推奨最大距離は800km/日
そんな訳で、スペックとしても電子装備としても大凡申し分のないGJアテンザは、一人運転のときに何kmまで移動ができるか、と考えた結果として、「800km/日」説を唱えたい。東京近辺を基準点とすると、東方向へは本州最北端である青森県まで、西方向へは広島まで。当たり前だが、合間合間に適切な休憩時間を挟むことを前提としている。その上で、一日の大半を費やして移動するんであれば、この800kmという距離がGJアテンザにとっては一つの目安になるんじゃないかと思う。GWやお盆、年末年始の大型連休においてはこの限りではないし、移動日の前日が激しい残業だった場合にはこの基準距離は当然短くなるが、それでも東京~青森くらいは1日でそつなくこなしてしまうポテンシャルをこのアテンザは持っている。コツはやはり、違反切符を切られるリスクを負って速度を上げるよりも、ほどほどのペースを長時間維持するようにするほうがトータルとしては危なげなく、そして早く目的地にたどり着くことができると言えよう。目安としては、日産のスカイラインGTやフーガ、BMWの3シリーズ程度のセダンと同等のペースで走り続けるのが良いと考える。アテンザXDはこれらハイパフォーマンスセダンほどの強力な馬力はないが、トルクは十分に持ち合わせている。少なくとも法定速度内において、これらと同等のペースを維持することに苦労はないはずだ。


CX-5やCX-8のようなSUVだとどうなるかは不明だが、アテンザセダンでの使用感を書いてみた。
もう少し書き足そうかと思ったが、まずここまでとしておく。


以上.
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