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【考察】(ネタバレ)DARK SOULS III 双王子戦セリフ

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【考察】(ネタバレ)DARK SOULS III 双王子戦セリフ

※ゲームシナリオ上、重大なネタバレに触れています。未プレイのかたは要注意



DARK SOULS III 双王子戦セリフ
◆戦闘前: 
Lothric:"Oh, dear, another dogged contender." 
 →直訳は、「あぁ、また頑迷な競争者が来たのか。」。ややうんざりした感情を含む意味合い。オリジナルの訳では「懲りずにまた来たのか」だが、anotherとあるので、この場合は他の「火の無い灰」が既に双王子に挑み敗北を重ねてきたことを表している。


Lothric:" Welcome, Unkindled One, purloiner of cinders. "
 →Unkindled oneとはゲーム中表現で「火の無い灰(の者)」、つまりプレイヤーのこと。purloiner of cindersは直訳すると「薪(たきぎ)の窃盗者」だがオリジナルの翻訳では「薪の"調達"者」。


Lothric : "Mind you, the mantle of Lord interests me none."
「良いか。王のマント(座)には何の興味もない」が直訳だが、要するに王子ロスリックは「世界を継ぐために薪の王として火に焼かれて地獄の苦しみを味わうのは御免だ」と言いたい訳である。「王の座」とは勿論、火継ぎの祭祀場にある薪の王達の王座のこと。

Lothric : " The fire linking curse, the legacy of lords, let it all fade into nothing."
 →「火継ぎの呪い、王族の遺産、全て無に失せさせるのだ」とロスリックは言う。つまり、何もかももうウンザリだ、消えてしまえと言いたい訳である。ゲーム中訳「火継ぎの使命も、王の血統も、もうたくさんだ」は解りやすい一文になっている。業火の苦しみを伴う火継ぎ、血の営みに狂ったロスリック王家、そのどちらも王子には耐え難い苦痛だったことが伺われる。

 Lothric : "You've done quite enough, now have your rest."
 →「貴公は十分によくやった、もう休むが良い」との、ロスリック王子のお言葉。こんな悲しい定めのために戦うことはない、ここでその使命を捨て己が魂を休めよ。"Now have your rest."の言葉にはそういったニュアンスが込められていると感じられた。


兄王子ローリアンが倒れた時:
 Lothric : "Oh, dear Brother… I’m on my way."
 "My brother, unyielding sword of Lothric's Prince."
 "Rise, if you would... For that is our curse."
 →ロスリック王子が兄王子ローリアンを慕っていることは、兄貴がピンチのときに側に駆け寄る姿勢からも感じ取ることが出来る。ローリアンが単にロスリックの手足に過ぎなかったら最後まで遠くから魔術で操ったはずだし、第2段階でローリアンと運命を共になどしなかったからである。2行目の「お兄様、ロスリック王子の断固たる剣よ」は、その兄弟の固い絆を表している。王国屈指の剣士であった兄王子ローリアンもまた、それでも弟との絆のため、自ら弟の呪いを共有することを望んだ。
 →YouTubeで多くの反響のあったロスリックの名台詞、"Rise, if you would... For that is our curse."は、単に不死者の呪いのことだけを指しているのではなく、薪の王を輩出することを定められたロスリック王家の「呪い」のことを述べている。王子にとって"Our curse"とは、血の営みによって狂い、その結果として自身が病に冒された身で生まれ、なおかつ永遠に苦しみ続けなければならない薪の王の定めまで決められていたこと、結果として滅びたロスリック王国のこと、それら全てをひっくるめて"Our curse"と主張しているように聞こえてならない。恐らくは、悲しい王家の叫びなのであろう。


◆プレイヤー死亡時:
 Lothric : "This spot marks our grave, but you may rest here too, if you would like..."
 →"Your grave"ではなく、"Our grave"である。貴公も自分も過去に挑んできた”Unkindled One”たち皆眠る墓標、それがロスリックの玉座だ、と告げる。これがいつもの「YOU DIED」の表示と共に流れるから堪らない。この双王子戦が終盤の特別な戦闘であることを物語っている。火継ぎを進める、火継ぎを終わらせる、または暗黒の時代を求める、いずれの目的であってもプレイヤーキャラクターは使命を全うするために戦うのだが、ロスリックはそのいずれも拒絶し、プレイヤーの最後の壁となって立ちはだかるのである。


◆戦闘終了時:
Lothric : "Mark my words, Ashen One... You remain among the Accursed."
 →「貴公も呪われし者のうちに過ぎない」とロスリックが伝えているのはゲームプレイにおける予言である。薪を"調達"し、火継ぎを続けるということは、最終的には主人公=プレイヤーキャラクターがその生贄となることを意味する。ダークソウルIIIの世界は既に火が陰り、火の世界の始祖であり神であるグウィン、及び薪の王達の継承を以てしても世界が闇に飲み込まれようとするところから始まっている。神が作り、王達の自己犠牲によって営まれてきた脆い世界だった訳である。火継ぎを再現する、ということはこのゲームの世界が火=光、秩序を維持するため、火を継ぐ者が犠牲になるということ。ルドレスがそれを身を以て教えてくれる。ロスリック王子はそのことを指して、貴公もそうなるのだよと教えてくれているのである。
以上.
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