いきなりケンカを売るようで恐縮だが、自分は車雑誌、特に自称御意見番とやらが幅を利かせている、オヤジ臭溢れる車雑誌が嫌いである。
何故、嫌いか?
・昔の価値観のまま、頑迷に考えを曲げないこと=辛口評論、と勘違いしてるのが多いから
・十把一絡げな欧州車、要するにドイツ車信仰に不快感を覚えるから
いいお年の、既にオジイチャンに両足を突っ込んでいるような人が、既に加齢で失われて久しいドライブセンスをもって、大体において鋼鉄よりもカチコチに凝り固まった頭脳で、乗る前から結論を考えちゃってる。
偏見に満ちているとは思うが、そもそも自動車とは年齢や適性(能力、限界値)、時代、そして好みによって大幅に評価が変わる乗り物なのにだ、あたかも自身の古びた価値観が普遍の輝きを放っているかのように文章を書かれりゃ、そのような感想の1つも抱く。
ドイツ車に対する盲信も、そのような人種によって、今なおしぶとく、そして執拗に続けられていると思っている。彼らがダメなのは、単にドイツ車びいきだから、ではない。誉めるべきところを誉め、手抜きや欠陥、不正に対してはこれ以上なく強烈かつ辛辣に批判し、叩きのめす。そのような是々非々の硬派記事を全く書く気がないどころか、どこの代理店の手先だよ、と言わんばかりの、要するに、にらめっこしながら手持ちの予算と苦闘する読者達に対して、結果として不誠実だからである。
スポンサーが強大だから逆らえない、仕方ない、という嘆きもあると思うが、記事の書き方一つだと個人的には思う。実際、冷静なレビュアーは大抵、一見誉めているようで、読み方によっては批判を書きたかったのかな?と解釈できるパートを必ず用意していると思うのだ・・・。
まぁここは、スポンサーがそれにすら気付き、例えば新型プリウスやヴェルファイアのように、悪夢のようなデザインに触れて批判したらスポンサー降ります、とか、えげつないリクエストがトヨタから出ていたりしたら、しょうがないのかな、と思えなくもないが、大手の御用記事に終始しておきながら、オッサン共がよくやる自民党&安倍総理叩きだけはキッチリやるアホには、もう言葉もない。
うむ、思い出した。
「本来車の魅力と無関係の政治家叩き(※自民党に限る)ネタを散りばめる雑誌や記者」も、大嫌いである。
政経を論じたければ、そちらのファンタジーなジャンルにお行きなさい。もしくは、ご自身の日記帳にでもつけていたら良い、と思う。
世間の平均的な評判、というのがどうなのかはコメントしないが、数多の車雑誌が主張するところの「いま」、の価値観で何も問題ないと思えるのなら、そのままその雑誌のファンをやっていたら良いと思うし、そうあるべきだと思う。
どんな思想でも、この日本国は受け入れてくれる。
たとえそれが、どんな些末で古びたものであっても、だ。
他方、自分自身のセンスをもって、自分自身で物事を見て、判断していきたい人は、雑誌なんかに染められず、ご自身の道を歩まれるべきだと思う。
正解は1つではない。
特に車という趣味性の高い製品であれば、それはなおのことである。
上述したような、かびの生えた昭和センスの下品な雑誌に影響される必要なんか、ないのだ。