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ねぎみそは、おいしい(゚∀゚)

【ITしごと話】負荷が高くても手伝いにいきたくなる時

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【ITしごと話】負荷が高くても手伝いにいきたくなる時

これから就職のことを考えるかたには、勤務体系、対人関係、日本企業固有の事情、およびその他の理由からIT業界を志すのは原則的にお勧めしないのだが、これから書くエントリーは、

『残業にまみれていても、助けが必要とあらば自発的に駆けつけたくなる時』

の話、である。
例外の話と考えていただければ、と思う。



結論から申せば、あくまでも個人的な経験則の範囲で、ではあるが、これが発動する条件は概ね決まっている、と思っている。

高負荷なのに支援に回る、という行為は、端から見たらただのマゾである。
残業代が欲しくて欲しくて仕方ない人ならばともかく、既に自分に与えられた仕事だけで胃が膨れ上がっているというのに、そこにおかわりを敢えて求める理由など、通常はありえないからだ。

このような数少ないケースは、以下に集約されるんではなかろうか。

①過去に自分が生き様を見出した、即ち、多くの拠り所となっているプロジェクトからの支援要請であるケース

②質問を受けた瞬間に、原因から対策、アフターケアまで頭の中で思い付くレベルで脳が勝手に働き出す、即ち、得意分野であるケース

③お世話になった=評価してくれた上司や役員の携わる、あるいは携わっていたプロジェクトであるケース

④今の主要な作業にコードいじりが無く、味気の無さに辟易しているプログラム好きが飛び付くケース

⑤家庭に問題を抱え、早く帰りたくないケース(ヒィ



①は、本人とその過去プロジェクトとの相性(スキルマッチ)や作業内容、結果等はあまり関係ないかも知れない。要するに、①のケースは、当の本人にとって思い入れの強く、色々な事を知って、覚えており、世話を焼かずにはいられないというニュアンスなのだ。要は、その人にとってそのプロジェクトは、青春であり、居場所だった訳だ。

『腐れ縁っすよぉ~』

等とぼやきながら、テキパキと、かつてやっていた仕事をこなす先輩がいたら、ひょっとしたらこのタイプなのかもしれない。
ある意味、プロジェクトにとっては貴重な生き字引であるゆえ、後続として参画していたならその人は大切に扱うと良いかも知れない。必ずしも古株がいるほうがプラスになる訳ではないが、客を知っている、客の文化を知っている、そして業務を知っていることは文字通りの経験値として、後続に活かされるであろうし、またそうあるべきだ。


②は、ひょっとしたら大部分のSIer、ないしプログラマーが、己の待遇の低さにブツクサ言いながら仕事を辞められない理由なのかもしれない。
ITはブラックだ、3K(きつい、帰れない、給料低い)だと言われ続けて久しい───環境によっては5Kや7Kにすらなるだろう───が、それでも忠実に職務に殉じる変態、、じゃなかった、変わり者がいるのは何故だろうか。人によりここの考え方は異なるだろうが、個人としては、『得意分野を考え、携わり、解決し、感謝される、の流れが好きだから』説を推したい。

③は、業種とは無関係に起こり得ること。紆余曲折あっても、自分が評価された、ないしは昇進のきっかけになったプロジェクトというものは当人にとって特別なものになるだろう。お金がモチベーションになるパターンと言える。


④これは、正直に白状すると、今の自分です(´∀`)しかし、久方ぶりにコードを触るパターンは、気をつけなければならない・・・自分の知っている頃と、中身がだいぶん異なることに・・・。

『気をつけろ! 見えざるコードがあなたの修正を台無しにする』



⑤ひとついえるのは、『それに当てはまるのは僕ではない』ということ・・・。しかし、たまに、いる。それは確かだ。そうならないことを、祈るばかりである。カタカタ。



当然の事ながら、高負荷な状況でさらに仕事を足す、ないしは足すことに合意するという行為には慎重を期する必要がある。
わずかな予定外作業の発生で、あなたの作業計画は崩壊に至るだろう。
思ったよりも疲れていて、週末にドッと疲労が押し寄せることだってあるが、追加作業を引き受けてからは、その疲労が、倒れない程度に最低限回復するまで休めるかどうかすら、覚束無くなる。
原則として、休む日にすら難儀し始めるくらい働いているのなら、体と頭脳の保護のため、追加作業などしないほうが良い。ITは頭脳労働である。あと、国内企業の多くは鉄の規律(酸化していないとは言っていない)で縛られるため、精神的にも労働していると言って良い。脳がくたびれ果てると、大変なリスクが生じることは、未経験者であっても何となく察していただけるところだと思う。


それでも、命を削ってやってしまう。
帰りが23時になっても。
2時になっても。
朝を迎えちゃっても。
最悪、2徹する羽目になっても。
しまいには、会社付近の駐車場に車を引っ張ってきて、終電に備えるようになってしまったとしても。
たとえ、誰も助けてくれなくても。

その気持ちはよく、わかる。
この人、あるいは、このプロジェクトであれば・・・という、どこからこんな意識が湧くのか。それとも、修羅場を前にして「面白くなってきたぜ」などと不埒な発想に思い至ったというのか。
単に、軽いおだてに乗せられているだけなんじゃあないか、と自問しつつ、キーボードに手を伸ばし、拡張デスクトップの画面にIDEやエディタを開き、社内の大勢には理解してもらえないことを考え、それを実現し続ける、あなた。
90%の進捗を100%に持っていくつらさがわかる、あなた。
理論武装だけはご立派な口だけPMに踊らされ、腸煮えくり返りながらも、完成させ続ければいつか片が付く、と、職務に励む、あなた。
開発標準、なる、カビの生えた応用力皆無のルールブックを振りかざし、だからお前はダメなんだと、したり顔で「訓示」を垂れる、頭がチタニウムな年上に殺意を覚え、やりあいながらもエタノールやニコチン、シュガーで乗り切っておられる、あなた。


そんな、頑張っちゃうロジカルウォリアーのあなたさま方。
どうぞお体と精神は大事になさってくださいませ。

誰にだって、限界はあるのだから。


願わくば、あなたの精神のよりどころとなる、立派な上司や相談役と巡り会えることをお祈り申し上げます。


立ち去っていった同期のことを思いながら。(゚∀゚)
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